眼鏡スーツ萌え〜



確かこれは…眼鏡の後だから…
2004年5月10日眼鏡同盟に入った日にトップだった絵です。

カミューの後ろの円筒形のは駅の柱のつもりです。
これにはオマケのssが付いてました。


続かない物語です。冒頭部オンリー。

 マチルダ駅北口。
 そこで私はロックアックス商事の青年と合うことになっている。
 理由は簡単。
 私は彼に部屋を紹介してやり、彼は私から部屋を紹介されるわけだ。
 昼休みを利用して来ると言っていたから、時間に遅刻はしないだろうとふんでいたのだが、到着が遅い。
 携帯電話にかけてみるもつながらない。
 たまに、客の方からドタキャンというのもがあるのだが、電話の声からして真面目そうな彼のこと、それはないだろう。
 そういえば…と彼からの電話の申し込み内容を思い出す。
 彼の会社からだと地下鉄で移動しなければならなかった。もう少し待たなければならないのは仕方ないようだ。このまま突っ立っているのもなんなので、待ち合わせの場所近くの柱にもたれかかる。今日は朝から出ずっぱりで案内をしているのでさすがに疲れた。
 しかし、暇になればなったで何かすることがないか探してしまう。
 年甲斐にもなく、最近は専ら携帯をいじってしまう。
 メールを見ればこの前コンパで一緒だったレディたちからのメールがたくさん入ってきていた。うっとうしいと思いながらもその中の一人にだけは返信する。特に本命とか言うわけではなく、ただ趣味がいっしょなだけだ。まあ、メールの内容も他のレディたちの軽いお誘いとは違い、純粋に趣味についてのことだったからなのだが。
 送信ボタンを押し、私はまた職務に戻る。
 ぐるりと辺りを見回し、26歳頃の青年を探す。電話での参考に聞いた特徴と照らし合わせるが、それに該当するような青年は私の視界の中には見えない。
 キャンセルだろうか?
 約束を投げ出すような軽薄そうな声ではなかったのだが…。
 仕方がない、と私は肩からため息を吐いた。実際よくあるのだ。現場での待ち合わせに連絡もなく、土壇場でキャンセルする客が。
 客が来なければ契約もなしだ。後5分したら喫茶店にでも入って、少し休んでから会社にでも戻ろうと、私は周辺を見回して喫茶店を探し始めた。
 喫茶店を探す私の視界の遠くにきょろきょろと誰かを探している風な青年が目に留まった。年のころは…少々若く見えるが26歳と言ってもおかしくない。おそらくあの青年だろう。
 青年は時間に遅れたことを焦っているように見えた。きょろきょろと神経質に辺りを見回している。走ってきたのか少々汗をかいている。
 さて、本人かどうか確認をしてみるか…。
 私が携帯をとり、待ち合わせの青年の番号を押す。発信音が鳴り響いている間、遠目に見える青年は慌てたように携帯を探しだした。
 あの青年だ、間違いない。
 携帯をがさがさとかばんの中から取り出せないでいる青年に、私は歩みより声をかけた。
「失礼ですが、マイクロトフ様ですか?グラスランドホームステートのカミューですが」
 にこりと笑顔の挨拶。女性客ならばこの笑顔で契約の半分は決まったようなものであるのだが、男性客の場合、この綺麗過ぎる私の笑顔を嫌味と取る男性客も多い。まったく顔がいいのも困ったものだ。
 私は営業の第一鉄則としてさっと胸元から名刺を取り出し、目の前の青年に差し出した。
 そのとき、初めてじっくりと相手の顔を見た。とたん私の体は硬直した。私の笑顔も凍りつく。
 客の前でこんな失態あってはいけないのだが純粋な驚愕が体を支配したのだ。心臓が止まるかと思った。
「あ、あの?どうかしましたか?」
 私の名刺を受け取ったマイクロトフは、自分の名刺を差し出していた。私が差し出された名刺を取らないことと、私の笑顔が凍りついていることにかなり不振感を抱いているようであった。
 これはヤバイと私はさっと、営業スマイルへと戻す。するとそれに安心したのか、マイクロトフの不振気な顔は少々戸惑いを見せながらも控えめな笑みに変わった。
 そしてその笑顔を嬉しく思う自分がいた。
 
 彼の顔は、幼少の頃に死に別れた親友と同じ顔をしていたのだ。
 私は、子供の頃に戻り彼に取りすがりたい気持ちを、どうにか押さえていた。

消化不良になった方が居ましたら…すみません。

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